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競技紹介

AERIALS エアリアル

高等技術を持った鳥人たちの競演

最初の世界選手権から行われていた種目だ。ストックを持たずに大きなジャンプ台から飛び上がり空中での技の難易度、完成度を競う。‘88年のカルガリー五輪、’92年のアルベールビル五輪で公開種目となり、ʼ94年リレハンメル五輪から正式種目に。極めて高い身体能力を持った一握りのエキスパートたちが、高いレベルの技術で観客を魅了する演技を展開する。ショー的な要素が強く、選手に関する知識がなくとも誰でも楽しく観戦出来る。男子はカナダのスティーブ・オミショル、ベラルーシのドゥミトリー・ダシンスキー、中国のシャオペン・ハンあたりが第1グループ。女子は大ベテランジャッキー・クーパーがトップで、中国のニーナ・リーがこれを追っている状況だ。

試合の流れ&順位決定方法

5人の審判がエア&フォームを7点満点で採点し、2人の審判がランディング(着地)を3点満点で採点する。エア&フォームは、空中姿勢に加え、高さと距離、踏み切り姿勢も採点ポイント。最高と最低がカットされるので、7点×3の21点が満点。ランディングは2人の採点が掛け合わされるので、3点×3点の9点が満点となる。21+9の30点が採点の最高点であり、選手がトライした技の難易度点がそれと掛け合わされ、総合得点が決められる。 試合の流れは、まず予選で全選手が1本ずつ飛び、上位12名あるいは16名が決勝進出となる。そして、決勝ラウンドも1本ずつ飛び、予選と合わせた合計点で決勝進出者の順位を決める。

ジャンプ台&演技

キッカーと呼ばれるジャンプ台は、3段階のものが造られ、最大のものは高さ4m、飛び出す地点の角度は約70度にもなる。20度前半の斜面を助走を利用し、ランディングの斜面は約37度。 世界のトップ選手が多く使用する基本的な決め技は、バックフルツイスト(後方1回宙返り1回捻り)の重ね技。 優勝者に多く見られるのは、フルダブルフルフルやダブルフルフルフル。両者とも3回転4回捻りだが、前者は2回転目に2回捻り、後者は1回転目に2階捻る。さらに難しい現在最高難度のトリックは、トリプルフルフルフル(3回転5回捻り)。

エアリアル

エアリアル競技の見どころはここだ!

エアリアル競技は、2つの異なるアクロバティックなジャンプからなり、
全体の20%を占めるエア点(ジャンプの踏み切り、高さ、距離)
50%を占めるフォーム点(正しい姿勢、演技の完成度と正確さ)
30%を占めるランディング点(正確で安定性の高い着地)
の合計得点にジャンプの難度点を掛け合わせた点数を競う採点競技で、ショー的要素が強く、誰にでも楽しく観戦できるところにその魅力があります。 ジャンプの回転には大きく分けて、前方回転(フロントサマーソルト)、後方回転(バックサマーソルト)の2種類ありますが、踏み切りの容易さ、着地点の確認のしやすさもあり、最近のエアリアル選手の主流は全て後方回転と言っても過言ではありません。

■主要演技の用語説明
レイ(レイアウト):体がまっすぐに伸び、曲がっていない姿勢
タック:膝や腰が90°曲がっている抱え込みの姿勢
ハーフ(ハーフツイスト):主に伸身の姿勢で縦1回転する間に180°捻る(横半回転)
フル(フルツイスト):主に伸身の姿勢で縦1回転する間に360°捻る(横1回転)
ルーディー:主に伸身の姿勢で縦1回転する間に540°捻る(横1回転半)
ダブルフル:主に伸身の姿勢で縦1回転する間に720°捻る(横2回転)
ランディー:主に伸身の姿勢で縦1回転する間に900°捻る(横2回転半)
トリプルフル:主に伸身の姿勢で縦1回転する間に1080°捻る(横3回転)

■主要な2回転の演技
バック・レイ‐フル:後方2回転1回捻り
バック・レイ‐ダブルフル:後方2回転2回捻り
バック・フル‐フル:後方2回転2回捻り
バック・フル‐ダブルフル:後方2回転3回捻り
バック・ダブルフル‐フル:後方2回転3回捻り

■主要な3回転の演技
バック・レイ‐タック‐フル:後方3回転1回捻り
バック・レイ‐フル‐フル:後方3回転2回捻り
バック・レイ‐ダブルフル‐フル:後方3回転3回捻り
バック・ハーフ‐ルーディー‐フル:後方3回転3回捻り
バック・ハーフ‐ランディ‐フル:後方3回転4回捻り
バック・フル‐フル‐フル:後方3回転3回捻り
バック・フル‐ダブルフル‐フル:後方3回転4回捻り
バック・フル‐トリプルフル‐フル:後方3回転5回捻り
バック・ダブルフル‐フル‐フル:後方3回転4回捻り
バック・ダブルフル‐ダブルフル‐フル:後方3回転5回捻り

とにかく選手の演技を観る際、空中で回転するスピードが速いので素人目には何をしているかを瞬時で判断するのは難しいが、観戦ポイントは、主に体が伸身姿勢(体の反らしすぎもNG。棒状が良い。)で腰や膝が曲がっていないか、足がバラけていないか、縦回転1回転ごとに適正な捻りがなされ、しかもメリハリのある演技をしているか、早めに演技を終えて着地に向けて余裕を持った準備が出来ているかなどであろう。 またもうひとつのポイントとしては着地(ランディング)の部分である。10数m以上の地点から落下後、転倒せずに着地する技術、筋力、バランス感覚も見どころのひとつである。着地に失敗すればすべてがパーになる。まさに息を呑む瞬間だ。 ジャンプのスタートからフィニッシュまでの演技時間は10秒程度だが、選手たちはその短時間のために厳しく苦しい時間をトレーニングに費やし、全てをそのジャンプに凝縮させる。それゆえ、スタート前の選手の表情、ジャンプする演技のイメージトレーニングの様子なども必見である。 選手にとって、風は自分の良い演技に必要な助走路のスピードに影響を及ぼすため、ジャンプ台のあるノールエリアにいる自分のコーチとより良いスタートタイミングを計るため、執拗なコミュニケーションを取ったりする様子を見るのもおもしろい。

                               【エアリアル競技チーフオブコース 荒瀬裕基氏】

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